重厚な風格漂う第十二番「野坂寺」(のさかじ)
道標に従い、15分ほど約1.2km南へ細い路地を抜け、西武鉄道の高架を抜けると程無く本日最後の目的地、第十二番札所「野坂寺」へ到着した。
重厚な風格漂う山門だ。質素な小ぢんまりとした札所が多い中堂々とした威容を放つ。明治末の秩父の大火で唯一難を逃れたのが山門だそうだ。山門内にはまだ真新しい怒り、病、悩みなどの苦しみを預かってくれると言う「預かり観音」や牛に乗った「十牛観音」が並ぶ。
境内には封をした大きな甕が並んでいる。何か奇異な雰囲気で住職に尋ねると「良く聞かれるんですよ。冬の間蓮の養生をしている。」とのこと。蓮の花が咲く季節には壮観であろう。
正面の本堂は昭和49年(1974)再建されたものだ。
広い境内には花が咲きほころぶ花の寺だそうだが、この時期は残念ながら見ることは出来ない。しかし、可愛らしいおそうじ小僧やふれあい観音など見所満載の秩父には珍しい雅やかなお寺だ。
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