秩父盆地を眼下に第二十三番「音楽寺」(おんがくじ)
いよいよ山道に入る。小鹿坂巡礼道コースと呼ばれ、かなりハードな登りが続く。40分ほどで秩父第二十三番札所「松風山音楽寺」に到着する。
納経所から急な石段を登ると広場になり、観音堂がある。見晴らしの良い所に鐘楼がある。
梵鐘には明和5年の銘があり、市指定文化財にもなっている。秩父事件の折に群衆はこの鐘を鳴らして町になだれ込んだそうだ。
観音堂は三間四面の宝形造りだが四方に回廊が廻らせてあるため、大きく堂々と見える。江戸中期に建てられたそうだ。
縁起によると、天長年間(824~834)慈覚大師が関東を巡錫した折、当地に霊異を感じて、堂宇を建立し、観音像を刻んで安置した。その時、多くの小男鹿が現れて、この地まで案内したので、この辺りは小鹿坂と呼ばれるようになったという。
眺望も素晴らしく、遠くに武甲山眼下に秩父盆地の街並みが広がる。
裏山を5分ほど登ると、秩父札所を開設したと伝えられる十三権者の石仏が並ぶ。
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