坂東第十七番札所「出流山 満願寺」
他のメンバーがまだ訪れていなかった大谷寺を経由して坂東第十七番札所「出流山 満願寺」(出流観音)に到着したのは3時過ぎだった。栃木の街中から北上し、静かな山里を過ぎ、蕎麦屋が並ぶ奥にひっそりと満願寺は建つ。
山門は2階建ての威風堂々とした造りだ。享保20年(1735)建立されたそうだ。
朱色の仁王が睨みを聞かせている。変わったデザインの鐘楼も印象的だ。
境内には茶店もある。お土産物軽食を売っている。名物よもぎ餅は残念ながら売り切れ。
満願寺は日光を開山した勝道上人がそれ以前の天平神護元年(765)に開創したとのこと。本堂は明和元年(1764)に再建され、八間四面の入母屋造りでこれまた堂々とした造りだ。
信者により寄進された西院の河原
木立の中に本堂が覘く。沢沿いに奥に進む。ここからは別途拝観料300円が必要だ。境内は山あり谷ありの30万坪もある大密教寺院だ。
奥の院への道は意外と険しい。道の両手には苔むした石像などが立ち並び鬱蒼とした雰囲気を一層盛り上げる。
奥の院への途中に建つ如蓮堂
約15分ほどで奥の院拝殿に着く。険しい斜面に建てられている。
奥の院への上り口には高さ8mほどの大悲の滝がある。。
堂内は鍾乳洞で、中に高さ4mほどの鍾乳石が十一面観音の後姿として拝まれている。
栃木市出流町288
昨年8月にスタートした坂東三十三ヶ所札所巡りもこれで残り一ヶ所となった。
満願寺参拝前に鹿沼市内でこんがり香ばしい宇都宮名物「正嗣の餃子」で昼食。
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