奥の院への道は険しい第三十二番「法性寺」(ほうしょうじ)
三十番までは歩いて充分回ることが可能だが、これからは深い山中に入らねばならない。まずは秩父第三十二番「般若山法性寺」に向かった。秩父札所ではここだけの仁王門と鐘楼が一体となった鐘楼門が出迎える。
門の近くには、これまた珍しい六地蔵の浮き彫りが立つ。
山門から少し上ると本堂があり、納経所を兼ねている。上を仰ぎ見ると山の上に小さく奥の院の岩船観音を見ることが出来る。
さらに苔むした石段を上ると観音堂がある。その途中に毘沙門堂が立つ。岩と木々と舞台作りの観音堂が見事にマッチし、別名「秩父の苔寺」と呼ばれるとか。
岩肌を前に観音堂は堂々と立っていた。本尊は「お船観音」と呼ばれる聖観世音で櫂を持ち舟を漕ぐ珍しい観音様だそうだ。
裏の岩壁は祠のように口を開け、子授け地蔵などが祀られている。
さて奥の院へ進むか迷ったが、洞門を抜け奥の院を探索することにした。
厳しい岩山だ。途中胎内観音が祀られる龍虎岩や十三仏を抜けひたすら登り続ける。
30分ほど上ると稜線に出る。稜線を右に下ると岩船観音があり、左に上ると大日如来がある。大きな岩が横たわり鎖も繋がる。納経帳とデジイチを両手に持つ私には足がすくむ。足元まで進むことは断念し、遠目に拝み、奥の院を後にした。
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