やったぞ結願の寺第三十四番札所「水潜寺」(すいせんじ)
菊水寺から約15km,車では30分足らずで到着するが、歩いて巡るには札立峠を越え沢伝いにやってくるようだ。小雨がぱらつく中、いよいよ秩父第三十四番札所結願寺「日沢山水潜寺」を訪れた。入口には石標が2本立ち、一つは秩父第三十四番札所」もう一つは「日本百観音結願所」とある。これは、百観音の大悲を一寺に集め御利益を得たいとの願いにより、西国・坂東・秩父の各三十三の札所に一ケ寺を加えることとなり、水潜寺が日本百観音結願寺になったと伝えられている。
沢沿いに観音堂、本堂などが立ち並ぶ。観音堂は江戸後期に再建されたもので四間四面の方形屋根を有し、周囲の環境ともマッチした結願の寺に相応しい造りだ。
観音堂の右斜面には寺名に由来でもある「水潜りの岩屋」がある。昔から巡礼を終えた人々がこの水で身を浄めて帰って行ったとの事だ。周囲には石仏が祀られている。しかし現在は崖崩れの恐れありと立入り禁止になっている。
左手には日本百観音結願堂が立つ。水潜寺ならではの見所も多い。
結願堂の前には百寺の名前が記された功徳車もある。
足型の上で拝めば百観音巡礼の功徳があると記された結願の「お砂踏み」もある。
仏足堂
百観音堂裏には七観音像が立ち並び結願寺に相応しく見所満載だ。
友人の協力も得て、3日間で秩父三十四ヶ所札所巡りを終える事ができた。素朴なこじんまりとした所が多いが、この狭い地域にこれだけのお寺が立ち存続していること。特に山間の霊場を創建した古人の信仰心、力には感服するばかりだ。本来はもっとのんびりと秩父の文化と歴史を肌で感じながら巡らねばならないのであろう。日本百観音を巡るには関東側では坂東第三十三番札所「那古寺」を残すのみとなった。
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