坂東第三十三番札所「補陀洛山 那古山」(結願寺)
今にも降り出しそうな曇天の中、仲間二人と坂東第三十三番札所 結願の寺「補陀洛山 那古寺」を巡拝した。
三浦半島久里浜港から東京湾フェリーで金谷港に渡り、JR内房線「浜金谷駅」から30分「那古船形駅」で下車し、「那古寺」に向かう。
館山方向に徒歩10分で那古寺石段下に到着した。石段を上ればすぐだ。
石段を上れば、仁王門が出迎える。両脇には勇壮な仏法を守護し、邪悪をそりぞける阿吽の呼吸の阿形像、吽形像が並ぶ。
仁王門を抜けると、境内はあまり広くは無いものの落ち着いた雰囲気で正面に観音堂、右手に県有形文化財の多宝塔や阿弥陀堂、左手に鐘楼が立ち並ぶ。(写真は奥の観音堂からカット)
那古寺は坂東三十三観音巡礼結願札所で、創建は養老元年(717)に行基が海中より得た香木で千手観音を刻み、ここに一宇を建てて祀ったのが始めと伝えられる。以来、頼朝をはじめ、足利尊氏や里見氏、徳川家らの武家の信仰を集め栄えたようだ。写真は昨年大修理が完了した観音堂。
境内奥には岩盤をくり貫き海上の安全祈願のための岩舟地蔵や龍王堂、白衣観音などが立ち並ぶ。
観音堂前からは日本百景のひとつといわれる鏡ヶ浦を一望で見下ろす事ができる。
納経所で納経帳に結願のご朱印をいただき、結願之証を発行してもらう。
昨年、盆休み明けの8月24日第一番杉本寺の巡拝から約9ヶ月、延べ17日要したが本日5月16日結願することができた。一緒に巡拝した仲間二人にも御礼したい。
景気低迷が一層深刻化する中、各札所で商売繁盛・社運隆昌を祈った。約4ヶ月後の九月連休頃に大願成就していることを想定し、結願御礼の寺、長野・善光寺および対の寺、長野別所温泉・北向観世音へお礼参りしたいものだ。
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