雨の「桶川宿」散策から鴻巣へ向かう。
天気予報は雨だが、朝起きるとまだ降っていない。午後3時頃からは上がるとの予報でもあり、日曜は予定があるため、思い切って7時過ぎ家を出た。
9時過ぎ桶川駅に到着。残念ながら小雨がぱらつく。前回訪問できなかった観光案内所「中山道宿場館」を覗いてみた。親切に案内してくれる。江戸時代、紅花の特産により商人の町として大いに繁栄し、わずか1km以内の宿場町にも関わらず裕福であった。そのためか1861年皇女和宮江戸降嫁の際は中山道を下向し、当地本陣に宿泊したとか。
ガイドのお勧め場所を回ってみた。
まず島村家土蔵だ。国の有形文化財にも指定され、江戸後期の建築と伝えられる。麦や紅花など穀物問屋の蔵で一般公開されている。
本陣跡は、遺構が一部残されているとの事だが、残念ながら一般公開されていない。
裏手にある桶川稲荷神社には紅花商人が奉納した一対の石灯籠や力自慢が競い合った大盤石と呼ばれる力石が残されている。
街道に戻り、少し進むと左手に大雲寺がある。境内には三体の地蔵が並ぶ。向かって一番右の地蔵は「女郎買い地蔵」と呼ばれる。夜な夜な女郎を買いに出かける地蔵を和尚が鎖で縛り、かすがいで柱に打ち付けたとか。背にはかすがいが今も残る。
中山道桶川宿としてまちおこしを推進しようとする桶川市の意志が伺え、標識なども良く整備されている。
右下は小学校敷地内に残る道標。「松山 いなり道 本小田原町」と書かれている。
北の木戸跡の石標で 桶川宿ともお別れし、3-4km進んだ「本宿」交差点に「中山道 北本宿」と書かれた案内板がある。かつてはこのあたりに宿場があったが、1602年に鴻巣に宿場を移したそうだ。
雨が激しくなってきた。北本駅前を過ぎ、しばらく進むと浅間神社が鬱蒼とした森の中にある。ガイドにある「原馬室の一里塚跡」の場所を尋ねると、神社より西のJRを越えたあたりにあると教えてくれる。
本日最初の迷い道。30分ほど彷徨い、通りすがりの老女に聞いてようやく発見した。線路沿いの道から少し入った所に「原馬室の一里塚跡」はあった。ここにあると言う事は中山道は現在の場所より西、今のJR線の辺りを通っていたと言う事か。
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