「熊野神社」から「軽井沢宿」へ下る。
上信越の国境に鎮座する「熊野神社」は碓氷峠の頂上標高1200mに 位置する。日本三大熊野の一つだ。昔は「碓氷権現」「熊野権現」などと呼ばれていたようだ。
参道のセンターが群馬県と長野県の県境になるようだ。
石の風車や古鐘など文化財も多い。
境内には三社あり、中央の本宮は県境に、右手の新宮は群馬側、左手の那智宮は長野側にある。
さあ、いよいよ「軽井沢宿」まで一気の下りだが、群馬側の親切な案内に比べ、長野側の標識は不親切極まりない。中山道に対する県の考え方がこれほど違うのか!?道の整備状況も異なり、荒れ放題だ。
旧道への降り口がわからず、30分ほど車道を彷徨った。しかし、木立から垣間見える「浅間山」の勇姿は素晴らしい。
苦労しながらも30分ほどで軽井沢の別荘地に下ってきた。軽井沢を復活させたショー記念礼拝堂の前を通る。「避暑地軽井沢発祥の地」と書かれた看板が印象的だ。
芭蕉句碑、神宮寺の前を抜ければ「軽井沢銀座」ど真ん中だ。
ここまでくれば一安心だ。沓掛宿まで行くのは諦めて、地ビール「軽井沢高原ビール」に山菜そばで喉を潤し小休止だ。
軽井沢観光会館の前には観光用の人力車が停まる。このあたりが18番目「軽井沢宿」の中心だったようだ。しかし当時を偲ばせる史跡、記念碑などは残念ながら何も残されていない。「軽井沢宿」までは手前の「坂本宿」から9.6km、江戸から154kmだ。しかしながらこの9.6km正直言って疲れました。(情けない)
土産物を購入した創業明治38年「中山のジャム」。店員のオバサンの暗算の早さに驚く。
峠道とは違い「軽井沢銀座」は多くの観光客で大賑わいで突然別世界にタイムスリップしたような不思議な気持ちだ。
旧軽井沢ロータリーから沓掛宿(中軽井沢)方面<写真左>へ進む予定だったが、<写真手前>軽井沢駅方面へ行く事にする。(無念!)
軽井沢駅裏の軽井沢プリンスホテルスキー場は積雪十分で多くのスキー客で賑わっていることであろう。
軽井沢駅に到着したのは3時半だ。予想外に時間がかかり反省の多い一日になってしまった。次回は汚名挽回としたい。万歩計はわずか24,747歩を示す。
このような時はこんなものか!?長野新幹線は指定席満席、やむなく乗った自由席も満席で東京駅まで立ちっぱなしとなってしまった。あ~ぁ!疲れた!
« 難所「碓氷峠」を越えて「熊野神社」へ。 | トップページ | 湘南の奥座敷「大磯駅」 »
「中山道を行く」カテゴリの記事
- 4年ぶりの大津宿へ(中山道最終章)(2011.04.05)
- 「瀬田の唐橋」を渡り、JR石山駅へ。(2011.03.05)
- 東海道と合流する「草津宿」へ。(2011.03.05)
- 京発ち守山泊まり、中山道最後の「守山宿」(2011.03.05)
- 歴史ロマンの里「鏡宿」からJR野洲駅へ(2011.02.24)
コメント