「十三峠」を上り下りし「深萱立場」へ。
しばらく中央線に沿って平坦な道を進み、いよいよ中山道の難所の一つと呼ばれた「十三峠」に差し掛かる。「十三峠」とは一つの峠の名前ではなく「大井宿」から「大湫宿」までの三里半の「十三峠におまけが七つ」と呼ばれたアップダウンの総称で個々に名前はある。
少し上ると「西行塚」がある。諸説あるようだが、当地は西行法師終焉の地と言われ、この塚は室町時代に西行法師を供養するために造られたようだ。
「西行塚」は恵那市内を見下ろす絶景の場所にあり、休憩所が立てられている。遠くに恵那山から中央アルプスの山々を望むことができる。
紅葉も進み、人通りも無く、石畳や未舗装道路が続き、往時の街道歩きを彷彿させるようだ。
しばらく進むと「槇ヶ根の一里塚」が左右に一対で残っている。
その先にあった「槇ヶ根立場の茶屋跡」と「伊勢神宮遥拝所跡」。
「槇ヶ根立場」は追分でもある。道標には「右 西京大阪、左 伊勢名古屋」とある。
祝峠周辺は眺めが良く、絶好の休息地であったようで、姫君のために仮御殿が建てられたそうだ。
この辺りの急な下り坂は「乱れ坂」と呼ばれたそうだ。私も「クマ注意」の看板近くで山中から不穏な物音に驚き、慌てて逃げ出そうとした瞬間足を滑らせひっくり返ってしまった。
本当に長閑な天候だ。上着を脱いで半袖で歩く。
ここも対で一里塚が保存されている「紅坂一里塚」
14もの石碑が立つ「神明神社前句歌碑群」
藤村高札場跡
「深萱立場」に到着した。時間も4時近くで日も蔭ってきた。今日はここまでとする。
立派な休憩所も建てられている。
「深萱立場」で本日は終了とし、最寄駅のJR中央線「武並駅」まで30分足らず歩き、JRで一駅戻り「恵那駅」近くのビジネスホテルで一泊した。
中津川から深萱立場まで18.5km、武並駅まで2km計20.5kmの道のりだった。万歩計は38,267歩を示す。
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