江・信長も参拝した西国第三十番札所「宝厳寺」
西国札所巡りも残り4カ所となった。昨日の天気予報では寒いながらもまあまあの様子だったので、近江の三カ寺を回ろうと朝早く、車で家を出た。名神で滋賀県に入るとドンドン雪が激しくなってきた。まず一日2便しかない竹生島にある西国第三十番札所「厳金山 宝厳寺(ほうごんじ)」に向かう。
琵琶湖汽船「長浜港」から10時15分発の船に乗る。平日の悪天にも関わらず50人ほどの乗客だ。西国札所の中で唯一船で参詣する寺だ。
湖北に浮かぶ神の住む島「竹生島」までは約30分ほどで到着した。雪が降り続き視界が悪いが狭い斜面に建物が立ち並ぶ。
急な167段の石段を上る。
石段を上りきると左手に本堂が建つ。雪が激しくなってきた。
縁起によると724年、聖武天皇の勅願で行基が大弁財天と千手千眼観世音菩薩を祀ったのが始まりで、真言宗の寺院だ。江の島や厳島と並ぶ「日本三弁財天」の一つとされる。
本堂内には「弁天様の幸せ願いダルマ」が無数に奉納されている。
平成12年に350年ぶりに復元された「三重塔」が中央の一段と高い所に建つ。
西国第三十番札所「宝厳寺 観音堂」は少し下った所に建つ。写真の「唐門」は、秀吉を祀った豊国廟から豊臣秀頼が移築したとの事で、桃山時代の代表的建造物として国宝に指定されている。
唐門を抜け、千社札が多く貼られた観音堂に入り、右へ抜けると堂内に入る。
「観音堂」と「都久夫須麻神社(つくぶしま)」をつなぐ「舟廊下」。秀吉の御座船日本丸を移したそうだ。
国宝の「都久夫須麻神社」本殿は残念ながら修復工事中だ。右は「舟廊下」を外から見る。ここではまだ神仏習合の雰囲気が強く漂う。
竜神拝所から海に向かって投げると願いがかなうとされる名物「かわらけ投げ」。
島での滞在時間70分で周囲2kmの竹生島を後にする。
ちょうど「関西ウォーカー」の取材と出会う。2月8日発売号に掲載されるとか。
先週のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」でも信長と江姫が竹生島を訪れるシーンが放送されていたが、長浜周辺は「江」効果を求め盛り上がっている。
入島料 400円
竹生島クルーズ(琵琶湖汽船)
長浜港~竹生島港
往復2980円
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