待望の近江路に入る!「柏原宿」へ。
県境の手前に「正月も美濃や近江や閏月」と詠まれた「芭蕉」の歌碑が立つ。
細い溝を隔てて岐阜県(美濃国)と滋賀県(近江国)の境がある。
このあたりは「寝物語の里」と呼ばれ、寝ながらにして他国の人と話ができる事からその名があるそうだ。
「柏原宿」へのなだらかな下り坂に入ると珍しい「楓並木」が続く。
「照手姫笠地蔵」を過ぎ、「東見付跡」標識が立つ。
宿場は枡形で曲がりくねった道をたどる所が多いが、「柏原宿」は真っ直ぐな道が1.4kmにも及ぶ。
「脇本陣跡」「本陣跡」と連なる。「皇女和宮」も当地に宿泊したようだ。
「柏原宿」は江戸から数えてちょうど60番目、手前の「今須宿」から3.9km、累計で449.1kmに位置する大きな宿場だ。
広重も描いた「伊吹もぐさ本舗」の往時をしのばせる店舗が今も残る。
国の登録有形文化財に指定される立派な建物は「柏原宿歴史館」として開放されている。
「高札場跡」には常夜燈が立ち、「薬師道」への古い道標が残る。
将軍家が上洛時利用したとされる「柏原御殿跡」。
復元された「柏原一里塚」を過ぎ、「西見付跡」まで来れば「柏原宿」ともお別れだ。
静かな銀世界の中を「醒井宿」に向かう。
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