4年ぶりの大津宿へ(中山道最終章)
西日本では桜の開花宣言もようやく出て、春本番の到来を感じる今日この頃だ。中山道の街道歩きにも区切りをつけるべく、石山からの道を進める事とした。
石山からの道すじはちょうど4年前に東海道ゴールに向けて学生時代の友人たちが一緒に歩いてくれた想い出のコースだ。
JR石山駅を10時前出発し、春の日差しを浴び、粟津の松を過ぎ歩を進める。
ところどころ往時の面影を残す本多六万石の城下町膳所に入る。
膳所城の北大手門を移築した「篠津神社」。
木曽義仲と義仲を偲んだ松尾芭蕉が眠る「義仲寺(ぎちゅうじ)」。
少し回り道をして、湖岸の「打出浜」に移設された「石津の常夜燈」に立ち寄る。遠くに「三上山(近江富士)」を望む。
公園として開放され、陽光に誘われ、多くの市民が散歩する。バックには比叡山からまだ山頂付近に雪を被る比良山系を見ることができる。
「大津宿」に入る。和菓子屋、簾屋など往時を偲ばす街並みが残る。
「大津事件の石碑」前には多くの観光客が説明に聞き入る。その先大津市道路元標が立つ「札の辻」を左に曲がる。ここは北国海道(西近江路)との分岐だ。
大津宿本陣跡。
「大津宿」は中山道では69番目、東海道では53番目と最後の宿場となる。琵琶湖舟運の要として栄えたようだ。手前の「草津宿」からは14.4km、中山道では累計520.4kmとなる。
一昨年11月1日お江戸日本橋を出発し、京三条大橋までは後11.8km残るが、2年半延べ22日間で踏破したことになる。大津~三条大橋間は4年前の記録を参照願いたい。
この後は、大津追分から京三条大橋に向かわず、伏見・淀・枚方・守口の4宿場を経て、大坂高麗橋に向かう大坂街道(京街道)を進むこととしたい。東海道は江戸・大坂間で「東海道五十七次」とも呼ばれていたようだ。
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