スリル満点の岩場を登って播磨の名峰「雪彦山ハイク」
11月9日、雨の心配は無さそうなのでふるさと兵庫100山59座目となる播磨の名峰「雪彦山(せっぴこさん)」に登った。新潟の「弥彦山」や福岡の「英彦山」とともに「日本三彦山」の一つとなる修験道の山だ。
学生時代40数年前に登った記憶はあるが詳細は全く覚えていない。
スリル満点の岩場が有名で単独行では不安もあるため中学時代の同級生山仲間に同行をお願いした。
【9:27】 中国道福崎ICから播但道福崎北ICで下りて県道を走り、「雪彦山登山口駐車場」に到着する。平日ではあるが3台の先行車あり。
出発準備を整える。
周辺はちょうど紅葉も見ごろだ。
滑落事故が多いためか?登山届受付があり、届を提出する。
【9:37】 一般登山道をスタートする。
登山ルートは
登山口→展望岩→出雲岩→大天井岳(通称 雪彦山)→雪彦山(三角点)→鉾立山→ジャンクションピーク(峰山分岐)→虹ヶ滝→大曲→登山口
歩行距離 約6.5km、高低差 660m
【10:01】 展望岩に到着し最初の休憩とする。目の前にこれから登る大天井岳(通称 雪彦山)の岩山が現れる!これからここを登るのかと思うと期待と不安がわいてくる!
【10:41】 続いて出雲岩に到着し、二度目の休憩。徐々に大きな岩が目立ち始める。
出雲岩横を進み、さあ!いよいよ岩場に差し掛かる。
紅葉(黄葉)が美しい。
セリ岩。この狭い隙間を抜けれるかと思ったがザックを外せば通り抜ける事ができた。
次々とクサリ場が現れる。しっかりと足場を固めクサリを活用すれば大丈夫だ。
やせ尾根の馬の背に差し掛かる。
この長いクサリ場を登れば山頂だ。もう一息ガンバロー!!
【11:37】 スタートしてちょうど2時間で標高811mの名峰「雪彦山」山頂に到着する。この山頂は通称「雪彦山」と呼ばれ、正式には「大天井岳」と言うそうだ。三角点のある「雪彦山」山頂はまだ先だ。
傍らの祠は先日の台風21号で吹き飛んだようで残骸が周辺に飛び散っていた。
早めの昼食とする。
南側から東側の展望が開ける。
お付き合い願ったOさんと記念の一枚。
【12:29】 小一時間休んで次の目的地、三角点のある「雪彦山」に向かってスタートする。
正面にこれから向かう三角点のある「雪彦山」が良く見える。
【12:36】 裏登山道とも呼ばれる地蔵岳から虹ヶ滝へ下山する非常に険しいクサリ場コースとの分岐を過ぎる。
先ほどのまでのコースが嘘のように緩やかなアップダウンを繰り返し歩を進める。
【12:46】 岩場の無いクサリ場コースのう回路・新下山道との分岐を過ぎる。
【13:12】 標高915mの四等三角点のある「雪彦山」山頂に到着し一休み。
鉾立山に向かい風通しの良い尾根道を歩くと突然、たくさんの杉が倒れていた。先日の台風により倒壊したようだ。慎重に歩を進める。
【13:38】 鞍部まで下り、登山口へのショートカット下山路・ドロガべコースとの分岐を過ぎると美しい黄葉が!
空のブルーとイエロー、グリーンのコントラストが美しい!
【13:55】 登り返して標高950m「鉾立山」山頂に到着する。周辺では最高峰だ。
山頂からは北西方向の山々が良く見える。空気が澄み切った日には「氷ノ山」まで見えるようだが今日は霞んでいて見えない。
さらに尾根道を進むと南側の展望が開けてきた。霞んではいるが明神山や七種山などが見える。右手前の小さな山は先ほどの大天井岳だ。
【14:13】 峰山方面と下山路との分岐、標高942m「ジャンクションピーク」に到着。
下山路に向かうと突然真新しい林道が現れる。この道を下ればどこへつながるのか?
下山路に入ると台風により大きな杉がたくさん倒壊していた。慎重に下る。
さらに下っていくが相変わらず悪戦苦闘だ。今回の台風被害だけではなく、以前より倒壊した杉も放置されているようでコースもわかりずらい所もあり注意が必要だ。
沢に沿って下山路を進む。
赤や黄色落ち葉を踏みしめ下山を急ぐ。
橋もところどころ倒壊し、コースはかなり荒れている。厳しい下り坂を慎重に下る。
【15:14】 コースタイムを大幅に超過して「虹ヶ滝」にようやく到着する。大天井岳からの急降下ルート=クサリ場コースとここで合流だ。
沢を渡り、高巻きして少し登ると眺めの良い休憩所に出た。そこからの地蔵岳の眺めが素晴らしい。しかしこんな山を下ってくるルートはどんなコースか?
【16:03】 賀野神社との分岐、大曲を進む。
【16:31】 オープンタイプの砂防ダム「雪彦川第二ダム」まで来ればゴールは近い。
【16:38】 予想外に下山路が荒れていて時間がかかってしまったが無事登山口駐車場に到着。
周辺は薄暗くなってきた。もう一台残っている車は途中追い抜いた東大阪から来たと言う親子連れであろう!?日没までに下山できるか心配だ。
車で帰路途中、振り返ると夕闇迫る想い出の「大天井岳」の雄姿が良く見える。
帰路、「雪彦温泉」で汗を流す。
播磨の名峰「雪彦山ハイク」は評判通り思い出に残る良い山だった。第一部がスリル満点の「大天井岳」まで、第二部が緩やかにアップダウンを繰り返す尾根歩きの「三角点雪彦山」「鉾立山」「峰山分岐」まで、第三部は「虹ヶ滝」を経由しての沢道の下山路となる。
1部、2部は休憩時間を除けばほぼコースターム通りに歩いたが、3部の下山路は台風被害もありコースが荒れていてコースタイムより1時間ほどかかり、トータルでは7時間ほどかかってしまった。 これからますます日没は早くなる。一般ハイカーほど長い周回コースを選択するであろうし、緊急で沢道のコース整備をするとか鉾立山を経由しないショートカットルートを登山口で推奨するなり対策を講じないと日没タイムアウトが多発するのではと心配する。
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