史跡と自然の宝庫「但馬妙見山ハイク」
【8:43】2分ほど進むと二丁と書かれた丁石地蔵を見つけて一安心!登山口には明確な標識設置をお願いしたいものだ。
【8:46】さらに3分ほど進むと明確な道標があった。ホント登山口に欲しいな!
しっかりした登山道が続き杉やブナの巨木が並ぶ。
一丁毎に丁石地蔵が残り歴史を感じさせる道だ。かつては妙見信仰の霊場への参道として京から山陰へ通じる抜け道として繁栄したようだ。
【10:14】妙見峠に到着する。西へ下ると村岡の作山につながる。
両側からの丁石地蔵が合流し、二つ並ぶ。
山頂に向け尾根道をアップダウンを繰り返しながら南へ進む。
周りは木々に覆われ眺めは良くないが、直射日光を避ける事が出来、時折心地よい風が吹き抜ける。
鮮やかなキノコを発見!
でっかいサルノコシカケだ!
【10:50】駐車場から約80分、標高1139m「但馬妙見山」山頂に到着する。
「蘇武岳」の南に位置し、金山峠を越え、加藤文太郎も冬季良く訪れ、元々は「石原山」と呼ばれたが妙見信仰の霊場「妙見社」から「妙見山」と呼ばれるようになったそうだ。
山頂は狭いがフラットな場所が確保され、方位盤や四等三角点が並ぶ。
山頂周囲は木々に覆われ、全く見えない!非常に残念だ。何とかならないのかな?
展望なく、秋の訪れ近しを感じさせるトンボが空を多数舞う!
【11:12】キャンプ場跡に向け東方向に下山スタートする。
下山路も杉やブナ、ミズナラなど広葉樹も大きく育ち、気持ち良い自然林が続く。ブナの植林も続けられているようだ。
キャンプ場が造られた時に合わせて整備されたのであろう!?丸太の階段が続くがキャンプ場の閉鎖と共に訪れる人も減ったのであろう?少しコースが荒れ気味なのが気になる。
【11:50】キャンプ場跡管理棟に到着する。いつ閉鎖になったのかわからないが廃墟となった管理棟を見るのは何か切ないものだ。
周辺の山々を紹介する案内板が立つが木々が成長し、山々は全く見えない。
キャンプ場に通じる道路も荒れ放題で配管もむき出しだ。
【12:00】「妙見キャンプ場跡」と「名草神社」への分岐となる「大ナル分岐」に到着する。各種案内板が並び、林道を左折し、「名草神社」に向かう。
林道を「名草神社」に向け進む。
かつてはこの地域の観光開発に力を入れたのであろう?もったいないような立派な石碑が並ぶ。
林道沿いの公開ブナ林前を通過する。
ようやく眺めの良い場所を見つけた。東方の東床尾山か?山々がうっすらと見える。
【12:21】スタートから3時間弱で出発点の「名草神社」駐車場に到着する。
再度、参道を登り、「名草神社」をゆっくりと参拝することにする。
ゆっくりと「名草神社」を参拝。この立派な三重塔は1655年に出雲大社から妙見杉のお礼として贈られたものだそうだ。解体し、船で運び移築されたと聞くが、標高760mのこの地にどのようにして運んだのか?昔の人は偉かっただ!国の重要文化財に指定されている。
日本三妙見の一つとして発展したが明治の廃仏毀釈で「名草神社」として残り、「妙見大菩薩」は麓の日光院に移されている。
傍らには平成3年に台風により倒壊した樹齢1500年「妙見大杉」の根株が展示されている。
続いて長い石段を上り、本殿を参拝しようとしたが大雪で被害にあい復旧工事中だった。同様に国の重要文化財に指定されている。
周辺は大杉やブナ林が広がる自然の宝庫だ。春先にはザゼンソウやミヤマカタバミなど珍しい山野草も見られるようだ。
帰り道、麓まで下り、振り返ると「但馬妙見山」が美しい。
「名草神社」に丁石地蔵と史跡も多く、大杉やブナ林、山野草と自然の宝庫で好条件が揃うものの展望が悪すぎる。また廃墟化したキャンプ場跡や荒れたコース、標識などマイナスイメージが残る。もう少し手を加えれば素晴らしいコースに生まれ変われると思うのだが・・・?もったいない!!
コースタイムは3時間ほど急な登りも無く、危険な場所も無い。初中級者向けコースとして推奨したい。« 秋の気配を感じて「芦生の森 トロッコ道ハイク」 | トップページ | マイバースデーに初めて!9月の「三草山ハイク」 »
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