ヒカゲツツジを求めて分水界を歩く「鋸山ハイク」
今日もいつもの山仲間とヒカゲツツジ満開情報を聞き「鋸山(のこぎりやま)」に向かった。東の多紀連山と西の三尾山の間に挟まれ、篠山市と丹波市の境に写真のようにノコギリの歯の様にギザギザの山容が連なるその名の通りの山だ。
この写真は2年前に丹波市春日町中山側から撮った写真です。よって左が東、右が西となります。今回は左から右に、東から西に縦走しました。
今回のコースは車2台で向かいました。篠山市側を
高坂公会堂→東鏡峠(高坂越)→鋸山→鏡峠→佐仲ダム登山口
歩行距離 約6km、高低差 381m、コースタイム 約4時間
【9:20】車二台で向かい、まず一台を篠山市の佐仲ダムサイト林道入口の空き地に車を置く。もう一台に乗り、高坂登山口に向かう。
【9:40】東に向かい、篠山市の高坂公会堂前の駐車スペースに近くの方に了解を得て、車を置き、出発準備を整える。この駐車スペースは車2台が精一杯かな?
【9:53】まずは東鏡峠に向かいスタートする。
道を尋ね、民家の裏を抜けて登山口に向かう。
【10:02】少し迷ったが「分水界 雲海の径 東鏡峠入口」と書かれた登山口に着く。2年前苦労しながらここに下山した事を思い出す。
沢沿いに峠を目指すが予想通り道は荒れている。
倒木を避け、テープと踏み跡を確認しながら慎重に急坂を登る。
突然、きれいに積まれた石垣が現れた。昔何か建ってなのか?
落ち葉が積り滑りやすく、一歩一歩確実に急登を進めると汗が噴き出してくる。
荒れたコースの中に可愛いいスミレが心を癒してくれる。
【10:42】登山口から40分で標高510m、東鏡峠(高坂越)に到着し、一休みとする。
これからは快適な尾根歩きと思いきやノコギリの歯のような激上り、激下りが続く。
これから向かう峰々が見えてきた。橋でも架けてくれればくれれば直ぐだがな?
尾根道に入り花々が現れだした。まずはシキミ(樒)の花だ。
これはツルシキミと言うそうだ。小さな可愛い花がいっぱい詰まっている。(Oさん撮影)
待望の「ヒカゲツツジ」も登場!!その名の通り北斜面にしか生えていないがようやくコース上にも現れた。
今コース最高の激下りだが、補助ロープなどは無く慎重に下る。
ヒカゲツツジのトンネルとは言えないが癒されながら歩を進める。
【12:15】スタートから2時間20分ほどで標高605.9m「鋸山」山頂に到着する。「ふるさと兵庫100山」にも選ばれていて三等三角点がある。
雨は大丈夫そうだが北側にガスが上ってきて何も見えない。
山頂周辺のヒカゲツツジは満開だ。青空の下ならば一段と映えたであろう!!
山頂横のスペースで風を避けて昼食とする。
山頂、ヒカゲツツジ前で皆さん揃って記念の一枚!今日も元気です。
【12:54】「鏡峠」に向かい下山スタートする。
西側の尾根道は馬酔木(アセビ)のオンパレードだ。馬酔木の大木が満開で見事だ。
ヤマザクラも可憐に咲く。
東側の尾瀬道とは大違いで同じ山かと思う程で良く整備された歩きやすいコースが続き、快適に歩を進める。
この東西に長い縦走路は「分水界の径」と呼ばれ、北斜面に降った雨は日本海、由良川に流れ、南斜面に降った雨は瀬戸内海、加古川に流れる分水界となっている。
【13:36】「鏡峠」に着くと、「三尾山」から下山してきたパーティーに今日初めて出会う。シャッターを押してもらって記念の一枚!
一休み後地図にはある佐仲ダムへの最短ルートの谷筋の峠道を下ろうとスタートするが倒木多く荒れているのでYAMAP推薦のルートに従おうと引き返すことにする。
【13:52】一旦「三尾山」ルート方向に登り、分岐を「佐仲峠口」方向に左折する。
新緑にヤマザクラが美しい。
満開のヤマザクラだが太陽があればなあ?
【13:56】ほどなく林道に出て、快調に歩を進める。
2年前にはヒカゲツツジとのコントラストが美しかったミツバツツジだが尾根上では早かったようだが下山してくるとチラホラ現れだした。
舗装された林道に合流し進むと桜の花びらが一面に散っていた。
【14:16】下山時間は1時間22分、スタートからは4時間20分ほどで「佐仲ダムサイト」の林道入口に到着。最初に車を一台置いておいた所だ。
「佐仲ダム」には初めて来たがオートキャンプ場もあり、なかなか良い所だ。
もう一台の車が駐車するスタート地点の「高坂公会堂」に向かう途中に由緒ある「明月神社」境内をお借りして毎度楽しみのM子さんお手製のケーキをいただきティータイムとする。
境内には西紀町名物のシャクナゲが見事に満開だ。西紀町では明日・明後日と「シャクナゲまつり」も開かれるそうだ。
この後、「高坂公会堂」に戻り、散会した。
危惧された「鋸山」東側のコースは2年前同様に荒れていて苦労したが、満開のヒカゲツツジも見る事は出来、満足できるハイクとなった。
ヒカゲツツジと言えば近くの「向山」が有名で「山と渓谷」にも紹介され多くのハイカーで混雑が予測される。
「鋸山」は穴場だが経験が浅い方は西側の丹波市春日町からは「中山公民館」、篠山市西紀町から「佐仲ダム」からのピストンをお薦めするが経験ある方には是非縦走コースも歩いてもらいたい。
わかってはいたが雨には会わなかったものの曇天が残念であった。
« 山野草を観察しながら「野坂岳ハイク」 | トップページ | 春爛漫!遅ればせながら4月の「三草山ハイク」 »
「日帰りハイキング」カテゴリの記事
- 登り納めは裏六甲「七曲滝」の氷瀑偵察!(2021.12.29)
- 六甲山最高峰から宝塚へ(六甲全縦完結編)(2021.12.25)
- 駅からハイクのおすすめコース!「中山連山縦走」(2021.12.20)
- 山の会、12月月例ハイクは「摩耶山」(2021.12.11)
- 三田里山山歩「イチョウのじゅうたん・羽束三山を周回」(2021.12.09)
「ふるさと兵庫100山」カテゴリの記事
- 六甲山最高峰から宝塚へ(六甲全縦完結編)(2021.12.25)
- 駅からハイクのおすすめコース!「中山連山縦走」(2021.12.20)
- 山の会、12月月例ハイクは「摩耶山」(2021.12.11)
- 三田里山山歩「イチョウのじゅうたん・羽束三山を周回」(2021.12.09)
- 「摩耶山」へ六甲全縦3/4日目を歩く(2021.12.02)
コメント