西坂から初めて登る西国第25番札所「清水寺」
以前より気にはなっていたが、良くわからなかったが西国第25番札所「御嶽山清水寺」通称「播州清水寺」の西坂だが、YAMAPで歩かれている方の投稿があり、K夫妻の協力を得て早速出かけた。
丹波篠山市今田町を抜けて「清水寺」に向かって左折すると、正面に「御嶽山」が見えてきた。
【10:00】清水寺参道自動車道入口でK夫妻と待ち合わせ、登山者用駐車場に車一台置き、西坂登山口に向かう。
今日のコースは
西坂登山口→西坂→山門跡→清水寺参拝→山門跡→本坂→本坂登山口
活動距離 4.8km、累計高低差 上り/376m、下り 306m
コースタイムは上り、下りとも1時間以内で歩ける。
県道311号線「上鴨川木津線」を西に走り、「上鴨川住吉神社」の先の路地を右折し、5分ほど走ると右手に古い道標が現われた。
「右 きよみず、左 ほっけ」と書かれている。加東市の文化財にもなっているようだ。「右 きよみず」に少し戸惑ったが、もっと先にあったものをここに移設したようだ。
【10:36】道標の少し先に大きなため池があり、そこに4-5台の駐車スペースがあった。そこに駐車させてもらい、準備を整え、いよいよ出発だ。50mほど先に「是より清水」と書かれた道標があり、右折する。
その横には「NPO 西国古道ウォーキングサポート」と書かれた看板もある。
西坂に入る。左手には椎茸の古い原木が並ぶ。
二丁と書かれた丁石が残る。本来の順路は本坂から登り、参拝後西坂に下ると言う事になるので西坂から登ると言う事は四国のお遍路で言う逆打ちになる。そのため丁石は二丁と書かれている事は理解できる。
緩やかな上り坂が続く。思ったほどコースは荒れてはおらず、しっかりとした参道を進む。
鬱蒼とした木々に囲まれ順調に進むが、徐々に勾配は急になってきた。
八丁の丁石を進む。掲載はしていないが、多くの丁石が残る。
石畳の名残りか?苔むした石がゴロゴロ転がる。
【11:09】境内に入ったのか、フラットな広場に出ると六地蔵が並ぶ。
左手の墓地?を回ると古い墓石が残る。
【11:14】六地蔵まで戻り、「是より山門まで三丁」を確認して山門に向かう。
枝打ちされた小枝を踏んで向かう。
【11:21】本坂との合流点に着く。「右 法華山」と書かれた大きな石碑が並ぶ。
ここは何度も来た事のあるポイントだ。「右 法華山」の意味が良くわかった。法華山は「西国第26番 法華山一乗寺」の事、加西市にある札所だが、西坂を下って歩いて向かう。何キロあるのか?昔の人は偉かった!!
長い石段を上る。
「右 花山院御廟所」と書かれた石標あり。「24番 中山寺」「番外 花山院」どちらからも参拝する人がいるのだろう!?
左側には十七丁の丁石あり。
今は駐車場側に立派な山門があるが昔はここに山門があったのか?
石段を登り終わると右手に古い懐かしい郵便ポストが立つ。「山の上の引退ポスト」としてSNSで人気だとか?
【11:31】「大講堂」に着く。
自らの健康、安全をそして新型コロナウィルスの早期終息を祈願する。
山頂目指して再び石段を上る。
この花は?
「根本中堂」
山頂下には「多宝塔跡」。
「多宝塔跡」の上、標高552m「御嶽山」山頂の標識を探すが、薮の中で残念ながら見当たらない。
日当たりの良い「多宝塔跡」で礎石を椅子代わりにして昼食を取る。
広い境内を散策する。車で上がって来るよりはご利益があるような??
【12:42】「本坂」「西坂」の合流点に戻り、「本坂」を下山スタートする。
すぐに一丁の丁石が。
古い道標前を進む。
良く整備された「本坂」は緩やかな下り坂を九十九折に下る。
登山口手前に十七丁の丁石あり。
【13:23】登山口に到着。
傍らには大きな石碑が立つ。距離は十八丁とある。1丁は109.09mなので約2kmと言う事か?両坂ともほぼ同じ距離と言う事か!?
駐車場に戻り、西坂登山口に向かう。
帰路、清水寺近くの「ブリラート」に寄り道して美味しいジェラートをいただく。
長年の謎が解けた気がするハイクとなった。西坂は思ったほど荒れてはおらず安全に安心して歩ける。昔の巡礼者の気持ちが少しはわかったかな?展望は良くないが、桜咲く頃、紅葉時期、清水寺の魅力が一番発揮できる時期に行ってみては如何ですか?
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