「麒麟がくる」で注目の八上城跡「高城山」

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で注目される八上城跡（やがみじょうあと）「高城山（たかしろやま）」だが、登山者増を想定し、整備されたと聞き、５年ぶりに行ってみた。我が家から車を走らせ３０分ほど、丹波富士とも呼ばれる「高城山」が見えてきた。

今日のコースは

春日神社前駐車場→春日神社コース→高城山（八上城址）→藤ノ木坂コース→旧街道→春日神社前駐車場

距離　３．４ｋｍ、累計高低差　３２３ｍ、コースタイム　１時間半

『10:15』デカンショ街道・国道372号線を走り、県道７７号線と合流し、すぐに右折、案内に従って「春日神社」前の「八上城址」駐車場に車を置く。

「高城山」に登るのは５年ぶりだが、その時は駐車場は無く、路肩に駐車して登った事を思い出す。広い無料駐車場が整備され、安心だ。

広い駐車場には立派な道標も整備されている。

「国司跡　八上城跡」を紹介する看板も新設されている。

下山路で考えていた「藤木坂コース」で一部崩落個所があるようで注意案内あり。

春日神社口の立派な石標から中に入る。

「春日神社」の鳥居をくぐる。

歴史を感じさせる「春日神社」を参拝する。

登山口手前にはきれいなトイレ有り。

【10:24】神社横の登山口から山道に入る。

 

植林帯の中、良く整備された階段が山頂まで続く。

「主膳屋敷跡」昔、何があったのか？紹介する標識が整備されている。

その傍らには落城後統治した前田氏の供養塔が残る。

親子連れに出会う。鳥が巣を作り、卵が３個あると！こんな低い所にも巣作りするのか？

【10:41】眺めの良い場所に出た。「下の茶屋丸跡」西から近づく敵に備えた陣地だったそうだ。篠山の町が良く見える。

ほぼフラットな尾根道になると山頂が見えてきた。

最後の階段を上ると視界が開けてきた。

【10:58】「三の丸跡」に着く。５年前は林の中だったが木は伐採され眺めは良くなった。

【10:59】「二の丸跡」。ここも同じ木は見事に伐採され様変わりだ。

本丸跡はもう一段高い所にある。

【11:00】「本丸跡」に到着。

傍らには「高城山」標高４６２ｍの山頂標識あり。

山頂は眺めの良い広場にすっかり変貌を遂げていた。

見えるのは「波多野秀治顕彰碑」。八上城は室町時代から戦国時代にかけて波多野氏の統治下にあった。織田信長の指示を受けた明智光秀により１５７９年城主・波多野秀治はついに落城！有名な「丹波攻め」だ。

大河ドラマ「麒麟がくる」でどのように紹介されるか？今後楽しみだ。

５年前は木々に囲まれ北側の一部しか眺望は開けていなかったが、北半分は伐採され素晴らしい眺めとなった。

北西方向には篠山盆地が眼下に広がる。この先には「金山」や「黒井城跡」が見えるはずだが場所はわからない。

北側には水を張った水田の向こうに多紀連山の峰々「西ヶ嶽」「御嶽」「小金ヶ嶽」などが良く見える。

南側は木が残り、あまり良く見えないが、間から「愛宕山」「三国ヶ岳」などが見える。

５年前は暗く、古の霊が残るような雰囲気が漂ったが「麒麟がくる」効果で明るく生まれ変わった。

【11:38】山頂で出会った川西からのおばさんグループと話が盛り上がり、眺望楽しんだり、おやつを食べたりと４０分ほど山頂を楽しみ藤ノ木坂コースを下山スタートする。

【11:42】良く整備された階段を下り、分岐を左折する。

【11:45】「はりつけ松跡」に着く。人質となっていた明智光秀の母がここで処刑されたそうだ。テレビではどのように紹介されるかな？

【11:51】「芥丸跡」東側の監視と攻撃に備えた陣地だったそうで東方の眺めが良い。

沢沿いのコースを進む。

【12:05】崩落場所に来た。迂回路もあり、全く問題無い。

まだシャガが満開だ。

【12:07】シカ除けガードを出る。

新しい案内標識が立つ。

【12:10】藤ノ木坂コース登山口の立派な道標あり。

旧街道を駐車場に向かう。

【12:17】出発から２時間弱で駐車場に戻る。

５年前より駐車場、道標、山頂眺望、コースなど「麒麟がくる」効果で整備が行き届き、良いコースに生まれ変わった。コロナ対策のためテレビ収録がストップしていて「麒麟がくる」は今後どうなるかわからないが歴史好きの方には一度は訪れてほしい山だ。１時間足らずで上る事ができ、２時間もあれば十分往復できるであろう。