女人禁制「山上ヶ岳」から素晴らしい眺望「稲村ヶ岳」へ
【5:45】山旅二日目、早朝に洞川温泉「紀ノ国屋甚八」を出発する。
洞川温泉は標高820mあり、エアコン無しでも昨夕の気温は20℃しかなく久しぶりに快適な夜だった。今日はこの山旅のメインイベント・関西百名山「山上ヶ岳」「稲村ヶ岳」二座を踏破予定だ。
今日のコースは
母公堂→大峯大橋→洞辻茶屋→大峯山寺→山上ヶ岳→レンゲ辻→山上辻→大日山→稲村ヶ岳→山上辻→法力峠→母公堂
【6:05】「母公堂」前の駐車場に車を停め、駐車場代金800円を支払う。
「母公堂」は役行者の母を祀るお堂だ。
【6:13】「山上ヶ岳」登山口に向け一般道路をスタートする。
【6:24】「山上ヶ岳」山頂まで6160m車道を進む。
アケボノソウ
メタカラコウ あまり見慣れない花が咲いている。
【6:30】「大橋茶屋」に着く。「山上ヶ岳」登山者用の広い駐車場が広がる。
【6:33】登山口に向け「大峯大橋」を渡る。
【6:36】「山上ヶ岳」登山口となる「女人結界門」を一礼して入る。
良く整備された登山道・参道を進む。
【7:14】「一本松茶屋」を通過する。
歩きやすい緩やかな上り坂が続く。
【7:45】「役行者 お助け水」でひと休み、喉を潤す。
【7:53】標高1400mポイントを通過する。
霧が深くなってきた。
【8:08】「洞辻茶屋」に着き、ひと休みとする。
ここで吉野山からの「大峯奥駈道」と合流する。
「洞辻茶屋」の内部だが朝早いためか誰も居ない。
「洞辻茶屋」出口に立つ「出迎不動尊」
さらに上を目指す。
【8:34】供養塔が立ち並ぶ「だらにすけ茶屋」を通過する。
【8:37】分岐に着き、古来からの行者道、左の道を進む。
33回、50回など参拝回数を祝う供養塔が立ち並び、神聖な雰囲気が高まってきた。
急な階段となってきた。
【8:48】初めての鎖場を上る。「油こぼし」
【8:51】行場「鐘掛岩」に着く。鎖を使って岩場を上る行場だがトラロープが張られ、残念だが上る事は禁止されているようだ。巻き道を進む。
「8:58】「鐘掛岩」最上部の展望台に迂回して上ってみたがご覧のように霧深く何も見えない。
「役行者像」か?
山頂目指して進む。
【9:20】続いて「西の覗」に着く。テレビでも良く紹介される修験場だ。
身体をつなぐ鎖か?
「西の覗」からの幻想的な眺め
【9:27】「大峯山寺」目指して石段を上る。
石段の両側にはトリカブトの花が疲れを癒やしてくれる。
「大峯山寺」手前には多くの宿坊が並ぶ。
【9:35】「大峯山寺」山門に着く。
【9:38】女人結界門からちょうど3時間で「大峯山寺」に着く。役行者を開祖とする修験道の寺院で大峯信仰の根本道場の中心だ。
国の重要文化財に指定されている。本堂は江戸時代1691年に再建された建物だそうだが、この1700mもある場所によくぞ建てたものだ!
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の大峯奥駈道は「稲村ヶ岳」は通らずに東へ「大普賢岳」に向かう。
少し霧が晴れてきた。
【9:56】ひと休み後山頂に向かう。
【9:58】程なく標高1719m「山上ヶ岳」山頂に着く。日本三百名山に選定されている。
3人揃って記念の一枚です。
山頂部は広い笹原になっていて直進して「稲村ヶ岳」に向かう。
【10:04】案内に従って左へ急坂を下る。
ハクサンフウロがひっそりと咲いていた。
急な階段を下る。
霧がすっかりと晴れてきた。
急階段が続き慎重に下る。
【10:26】レンゲ辻の女人結界門に着く。二人組の登山者が外側に女性が内側で男性が休んでいる面白い光景だ。
女人結界門
ここでもトリカブトが美しい!
オトギリソウ
ところどころ注意が必要なトラバース道もある。
左に「稲村ヶ岳」右に「大日山」が見えてきた。
【11:12】「山上ヶ岳」山頂から1時間10分「レンゲ辻」から45分ほどで「山上辻・稲村小屋」に着く。
「稲村ヶ岳」山頂では昼食出来ないためベンチでランチタイムとする。
【11:34】「稲村ヶ岳・大日山登山参拝ルート」を確認しスタートする。
日射しも戻り、快適に歩を進める。
鋭峰「大日山」が見えてきた。
「シラヒゲソウ」初めて見る花だ!
【11:53】「大日山」登山口に着く。
「大日山」へ急坂を上るが朽ちかけた梯子もあり注意が必要だ。
【12:02】10分足らずで「大日如来」が祀られる1689m「大日山」山頂に着く。
下山進めると間近に「稲村ヶ岳」山頂が見える。
やはり下りの方が注意が必要だ。
【12:16】登山口に戻り、キレットを確認する。
続いて「稲村ヶ岳」に向かう。
【12:29】「稲村ヶ岳」山頂の展望台に着く。
標高1726m「稲村ヶ岳」山頂にて記念の一枚です。
「関西百名山」の一つで「女人大峯」と呼ばれ、ミツバツツジ、シャクナゲ、オオヤマレンゲ、イワカガミなど花の山としても人気の山だ。
山頂からは360度の素晴らしい展望が広がる。北西側には写真では良くわからないが奈良盆地や金剛山、大和葛城山などが見える。
南側には「弥山」から左奥には「仏生ヶ岳」良く見える。
南東方向には「大普賢岳」「行者還岳」と「大峯奥駈道」の峰々が続く。
ひと休み後、下山進めると先ほど上った「大日山」の鋭鋒が見える。
気持ちよいトラバース道を快調に下る。
【13:00】「山上辻・稲村小屋」に戻り、ひと休みとする。
下山ルートを確認する。今日歩いたコースの全容が良くわかる。
【13:10】ひと休み後「洞川温泉」に向け、下山スタートする。
良く整備された道を下る。
【13:56】「法力峠」に着く。
【14:27】続いて「母公堂」分岐に着き、右に進む。
【14:35】「稲村ヶ岳登山口」に着く。
【14:36】見所多く且つ距離15km・高低差1500mと長い一日だったが爽やかで快適な天候に恵まれ、スタートから予定より早く8時間半弱で出発点の「母公堂」駐車場に戻った。
厳粛、神聖な霧の中の「山上ヶ岳」に快晴の自然豊かで眺望抜群の「稲村ヶ岳」と対照的で一日とは思えないロングランの記憶に残る一日だった。これで「関西百名山」も83座となったが残るは名前も知らない遠隔地ばかりでコンプリートは苦労するだろうな!?
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