荒れた裏参道を登って西国番外札所「花山院」
新型コロナウィルス問題で次々と予定は中止、スポーツジムも営業休止となり、天気の良い日は山登りの日々が続く。先日の西国二十五番札所「清水寺」同様に番外札所「花山院」にも裏参道があるとの話を聞き、山仲間を誘って早速向かった。
【9:45】「花山院」参道下の駐車場に集合し、駐車場代500円を支払う。
今日のコースは
花山院参道下駐車場→裏参道→花山院→菩提山山頂→花山院→表参道→十二妃の墓→花山院参道下駐車場
活動距離 約4km、累計高低差 約300m
【9:52】表参道を左に見て、県道を200mほど戻り、左折する。
舗装道を進む。
尼寺の集落へ東に進む。
集落内に入り、石垣沿いに参道を目指す。
裏参道に入る。
再び舗装道に出て、ため池横を進む。
予想外に良く整備されている。
【10:07】村の鎮守様か?境内はきれいに掃き清められている。
神社を過ぎると道は一変!荒れてはいるが道は確認できる。
脇道多く、テープを頼りに進む。
往時の参道の面影を残す頭の欠けた石像が残る。
徐々に勾配は急になり、倒木も増えてきた。
ミツバツツジも咲き始めたようだ。
【10:40】スタートから50分ほどで「花山院」境内端のトイレ裏に出た。
薬師堂、本堂の屋根が見えた。しかし、この道を封鎖するように木が植えられている。現在、「花山院」としては活用されていない現状が良くわかる。間をすり抜け中に入る。
境内に入り、山頂を目指すがまたゲートがあり、すり抜け進む。
西国三十三ヶ所札所の名前が書かれた石仏が並ぶ。一般の参拝者が見れないのは勿体ない!
朽ちたベンチが二つ残り、昔は眺めの良い休憩所だったようだ。
【10:50】標高421.3m、四等三角点のある山頂に着く。「菩提山」と書かれたプレートが置かれている。この山は「菩提山」と言う名前?山号は「東光山」だし、「阿弥陀ヶ峰」とも聞く?
山名プレート持って今日のメンバー3人揃って記念の一枚。
周囲は木々に囲まれ、展望は無い。
アセビの花も咲き始めている。
山頂を後にして、元広場まで戻ると真っすぐに境内に入れそうな踏み跡あり、下ってみよう!
下っていくと北側の展望が良い場所に出た。正面に「千丈寺山」が良く見える。
「花山院」裏の倉庫のような場所に出た。
表に回ると南側に「有馬富士」が美しく見えてきた。
右手、西側には「千丈寺湖」が良く見える。
第一駐車場に出た。
【11:18】「花山院」山門を入る。
手水所で手を洗う。
静かな境内に入る。こじんまりとしているがいつ来ても清浄な雰囲気が漂う良いお寺だ。
花山法皇殿の札がかかる本堂を参拝。
花山法皇が隠棲し、西国霊場として再興したお寺だ。コロナ問題あるが遠方からの参拝客も多いようだ。
展望所からは南側の展望が良い。
花山法皇御廟所
昼食は外に出て日当たりの良い第二駐車場で取ることにする。
門を出るとすぐに八丁の丁石が残っていた。表参道の距離は約900mとの事なので合致するが、こちらに八丁の丁石があると言う事は昔は下山路だったのか?
【11:36】第二駐車場の隅を借りて昼食とする。
いつもどおりM子さんの美味しい手作りケーキをいただく。
【12:10】急勾配の自動車路、表参道を下山スタートする。
【12:20】花山法皇を慕う女官たちが麓の尼寺の村に庵を結び、法皇の心を癒すためにこの坂を上り、このあたりから琴の音色を聞かせた事から「琴弾坂」の名が残る。
往時を偲ばす石像や丁石が残る。
M子さんが発見!何故こんな場所に?自然?故意?
尼寺の天満神社前を進む。
【12:33】あっという間に表参道入口に下山する。
【12:36】少し下った所にある「十二妃の墓」に立ち寄る。
花山法皇の后「弘徽殿女御」の墓を中心に11人の女官の墓が取り囲む。
【12:43】スタートから3時間弱でスタートの駐車場に戻る。
「播州清水寺」に続き、「花山院」の今では荒れて歩く人もいなくなった裏参道を歩くことができた。
表参道は自動車道となり交通量も多く歩行者には安全とは言えない。歩いて上り下りする人も多く、往時の雰囲気を残す裏街道を少し手を入れれば復活できると思うのだが・・・?加えて山頂に至る道も西国札所の石像や眺めの良い休憩場所もあり勿体ない。「花山院」としては現状の境内、参道は塵一つ無く整備が行き届いており、管理エリアを広げる事は手がかかり大変な事はわかるが是非復活願いたいものだ。
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